寺町案内
寺町案内人
皆さん、こんにちは。
ようこそ、美馬市寺町にお越しいただきました。心から歓迎いたします。
ここ、美馬市美馬町は、国指定史跡「段の塚穴」に見られますように、古より文化が栄え、6世紀後半には、今の徳島県西部の中心としての郡衙(郡の役所)が置かれておりました。 また、7世紀半ば(白鳳時代)には、奈良の法隆寺と同規模の郡里廃寺(立光寺)が建立されました。この郡里廃寺(立光寺)は、奈良の法隆寺とは金堂と五重塔が反対に配置される法起寺式で、南大門、中門を入っていくと、右には五重塔、左には金堂、正面には講堂といった配置の寺であったと推察しています。 このように、昔から栄えてきたこの地域には、郡里廃寺(立光寺)から遅れること50年後には、真言宗?の寺が、今の願勝寺の場所に建立され、また、少し遅れて、天台宗の寺も、今の安楽寺の場所に建立されております。 その安楽寺から、それぞれ、林照寺、西教寺が分家し、現在のように、寺が4ヶ寺集まった形になっており、このような自然発生的な寺町の形態は、非常に珍しいものです。