郡里交流会 設立趣旨
1 趣 旨
美馬市美馬町郡里は、古墳時代には、県下で最大級の古墳である「段の塚穴」がつくられ、奈良時代の白鳳期には、七堂伽藍の法起寺式大寺院(郡里廃寺)が建立されるなど、古代より文化が栄えてきたところです。 その深い歴史を持つ奈良時代に創建された「願勝寺」をはじめ、安楽寺、西教寺、林照寺、常念寺が建ち並ぶ「寺町」の活性化や「郡里廃寺跡整備」に関わるなど、魅力ある里づくりに取り組みます。 また、現在、地域社会において少子化や核家族化等の急速な進展や日常生活の多様化などから、身近な交流や繋がりが希薄化し、家族や地域で支えあう機能が弱くなってきている状況の中、地域コミュニティーの再生を目指し、住み慣れた地域で、健康で自立した生活ができるよう、行政が行う介護保険制度等のサービス以外において、ご近所の助け合い精神で地域の支援を必要とする人の力となる様々な活動を行います。 具体的には、買い物、部屋の大掃除、庭の手入れ、住宅の修理、田畑山林の管理等の支援を行うとともに、行き場のない放課後児童や高齢者のサロンづくりを行い、孤独な子どもや高齢者の不安や不満の解消を図ります。 また、災害時における災害弱者の救援活動を念頭に置き、常日頃から、地域コミュニティーを活かしたネットワークにより、災害発生時の迅速な支援を行うとともに、日常の地域の安全確保についても、児童生徒の登下校時の見守り、独居老人や障害者への声かけや訪問を行い、地域の安全に寄与します。 これらの活動を、将来において維持・継続していくためには、組織を揺るぎないものとする必要が有り、この度、地域内外の有志を集い、NPO法人の設立申請を行うに至りました。
2 申請に至るまでの経過
平成19年から、郡里島保全会として、地域の有志が集い、郡里島の農地やその環境を守ることを目的に、用排水路の清掃・改修、荒廃地の管理等を行うとともに、郡里小学校での環境教育にも力を注いできました。 それに加えて平成21年度からは、8自治会からなる郡里第1連合自治会として、6月には花菖蒲まつり、8月には廻り踊り、10月には秋祭り等を行い、田園風景が美しく、また、郡里廃寺や段の塚穴等の史跡のある郡里地区を活性化し、次世代に引き継ぐために、魅力ある里づくりに取り組んでいます。 これらの活動を、将来において維持・継続していくためには、NPO法人という揺るぎない組織が必要であるとの観点から、NPO法人の設立申請に至りました。
平成24年2月10日
特定非営利活動法人郡里交流会
住 所 美馬市美馬町字願勝寺30番地3
氏 名 西前 清美